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小学生のベビーシッター利用のすすめ

子どもが小学生になると、「一人でできること」が増える一方で、親としては新たな不安や課題に直面します。特に共働き家庭にとって、小学生の放課後の過ごし方、習い事への対応、宿題や食事など、さまざまな「見守り」が必要になります。

保育園時代とは異なり、手がかからなくなったようでいて、実はサポートが欠かせないこの時期。そんな中、注目されているのがベビーシッターの活用です。

ベビーシッター=乳幼児向けと思われがちですが、実は今、小学生のサポートにおいてもその存在感が増しています。この記事では、最新の学童事情や共働き家庭のリアルな課題を踏まえながら、小学生におけるベビーシッター活用のメリットについて詳しくご紹介します。

小学生の「居場所」が足りない現実:学童保育の現状

小学生の放課後の受け皿として、多くの家庭が頼りにしているのが「学童保育(放課後児童クラブ)」です。しかし、その利用希望に対して、すべての子どもがスムーズに通えるとは限りません。

文部科学省および厚生労働省の調査によると、2023年度時点での全国の学童保育利用児童数は約138万人に達しており、過去最多を記録しています。それだけ多くの家庭が放課後の子どもの居場所に困っていることの表れと言えるでしょう。

一方で、学童待機児童数は全国で約1万5000人以上とされており、特に都市部では定員超過の学童が多数存在しています。

また、自治体によっては小学3年生までしか学童に通えない、もしくは高学年になるにつれて保育時間が短縮されるなど、年齢が上がるごとにサポートが減っていく傾向があります。そのため、小学4年生以降の放課後の居場所確保に頭を悩ませる家庭も少なくありません。

このような背景から、「自宅で安心して過ごせる環境づくり」が新たな課題となり、ベビーシッターという選択肢に注目が集まっています。

小学生は“できる”けど、“ひとりではまだ心配”な年齢

小学生になると、身の回りのことがある程度自分でできるようになります。帰宅後の着替え、宿題、手洗いなど、ルーティンが身につくことで、親が手を出さなくてもよくなってくる場面も増えるでしょう。

しかし、実際に「ひとりで留守番させて大丈夫か」となると、多くの保護者はやはり不安を感じるのが本音ではないでしょうか。

実際、総務省の調査(2022年)によれば、小学校低学年(1〜3年生)の子どもを日常的に留守番させている家庭はまだ少数派で、多くの家庭が「可能な限り大人の見守りがある状態」を保とうとしています。

小学生は、外的な危険(不審者、事故など)に対する判断力が十分ではなく、また突発的なトラブル(体調不良、けが、トラブルなど)への対応も難しい年齢です。

また、心理面でも「誰かが家にいてくれること」で得られる安心感や、コミュニケーションの大切さは無視できません。たとえ自立が進んでいたとしても、まだまだ「子どもらしさ」が色濃く残る時期であることを忘れてはならないのです。

習い事の送迎や見守りは、共働き家庭の悩みの種

近年、小学生の放課後の過ごし方として「習い事」が大きな位置を占めるようになっています。英会話、ピアノ、水泳、学習塾、スポーツクラブなど、子どもに様々な経験をさせたいという親の想いから、多くの家庭が複数の習い事を組み合わせています。

しかし、ここで立ちはだかるのが「送迎問題」です。

ほとんどの習い事は自宅から離れた場所にあり、子ども一人では通えない場合が多く、特に低学年では必ず大人の送り迎えが必要です。また、水泳などは送迎だけでなく習い事の時間中の見守りが必要なこともあります。1時間の習い事だとしても、送迎含め2時間ほどの親の時間が取られてしまうことも少なくありません。

共働き家庭にとっては、「習い事の送迎のために勤務を早退する」「祖父母に頼る」「兄姉に任せる」といった無理な工夫を重ねているケースも多いでしょう。けれど、すべての家庭がそういった代替手段を持てるとは限りません。

結果として、子どもがやりたいと思っていることを諦めさせたり、逆に無理にスケジュールを詰め込んで親子ともに疲弊したりしてしまうこともあります。このようなときこそ、ベビーシッターの活用が有効です。

小学生向けのベビーシッター活用例(bon voyage有栖川での実際の活用例です)

ベビーシッターは、単に「子守り」をするだけではありません。現在では、シッターの業務は多様化しており、小学生に合わせたきめ細かなサポートが可能です。具体的には以下のような活用法があります。

① 学童へのお迎え+自宅での見守り

学童の終了時間に合わせてシッターが迎えに行き、自宅まで一緒に帰宅。その後は夕方の時間帯を一緒に過ごし、宿題や遊びの見守りをしてくれます。学童の終了時間を気にしなくてよいことで、残業なども可能になります。

② 習い事の送迎+付き添い

指定の時間に習い事会場まで送迎し、レッスン中も待機または同伴して見守ります。帰宅後も保護者が戻るまで一緒に過ごすことができます。

③ 宿題や学習のサポート

帰宅後の「宿題やりなさい!」の声かけに疲れているご家庭にとって、シッターが宿題を見守ってくれるのは非常にありがたい存在です。子どもにとっても、たまに違う大人に見てもらうことで新鮮な気持ちで勉強に取り組むことができます。

④ 自宅での夕方対応

お風呂、夕食、翌日の準備など、子どもの生活習慣を支えるお手伝いも可能です。小学生の明日の準備は意外と親が付き合うのは大変なものです。1つずつ持ち物を確認し、翌日すぐ出れる準備をしておくことで親の負担はだいぶ軽減されます。

⑤学童疲れの子の「休息日」に

共働き家庭の場合、学童に週5で通っているという子も多いでしょう。しかし、特に小学校低学年の子にとっては毎日夕方17~19時までの学童生活は気を張って疲れてしまうものです。そこで、週に1~2日は学童なしでシッターとともに家に帰り、ゆっくり過ごす日を作ります。そうすることで、子どものリフレッシュの時間となり家庭での精神状態が安定することが多いです。

このように、ベビーシッターは、家庭の状況や子どもの発達段階に応じて柔軟に対応してくれるため、「あとちょっと手が足りない」というときに非常に心強い存在になります。

定期利用で生活に“余裕”が生まれる

小学生でのベビーシッター利用シーンは突発的な用事の日ももちろんあると思いますが、スポットではなく定期的に利用することで、家庭に安定感と余裕が生まれます。

たとえば、毎週〇曜日と〇曜日の15時〜19時にシッターが来てくれるようスケジュールしておくことで、親はその時間帯の心配をせずに済むようになります。夕方の時間帯は、宿題、遊び、習い事、食事、お風呂など「子育てのタスク」が集中する時間でもあります。この時間にサポートを得られることは、非常に大きな安心材料です。

また、定期的な関係を築くことで、子どももシッターに慣れ、親子ともに安心して任せられるようになります。信頼関係ができたシッターは、単なるお世話役ではなく「家族の育児パートナー」として長期的なサポートを担ってくれる存在となります。

共働きや多忙な日々の中でも、子どもの育ちを大切にしたい。そのために、ベビーシッターの定期利用は非常に有効な手段です。

子育ては「手がかからなくなったら終わり」ではありません。むしろ、小学生という発達段階では、別の形での見守りや支援が求められます。

学童保育の限界や送迎の難しさ、宿題・生活の見守りといった小学生特有の課題に対して、柔軟に対応してくれるのがベビーシッターの魅力です。

「うちはまだそんなに必要じゃないかも」と思っているご家庭でも、定期的にシッターを活用することで、思わぬ余裕や安心が得られるかもしれません。
子どもの健やかな成長と、家族全体の暮らしの質を守るために。今こそ、「小学生にもベビーシッター」という選択肢を前向きに考えてみてはいかがでしょうか。

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きら
ITベンチャーや保険代理店での勤務を経て、2024年より株式会社子育て支援本社スタッフの一員として働いています。 小学生と幼稚園児の娘2人を育児中です!