ベビーシッターサービス

ベビーシッターを自宅に入れるのが不安な時に知っておきたい6つのポイント

共働き世帯が増加している現代の日本社会において、子育てを一人で抱え込まずに乗り切るための選択肢が求められています。その中で、ベビーシッターの存在は特に注目されています。保育園や学童保育の待機問題、急な用事、仕事の繁忙期など、柔軟な保育サービスが必要な時に、ベビーシッターは心強い味方となります。

とはいえ、「知らない人を自宅に入れる」というハードルがあるのも事実です。安心できる保育を受けたい一方で、「家の中を勝手に見られたらどうしよう」「子どもと相性が合わなかったら?」という不安もはじめは出てくることと思います。

そんな時のために、ベビーシッターを自宅に迎える際に知っておきたい5つのポイントをご紹介します。事前の備えと情報共有を徹底することで、不安を“信頼”へと変えていく手助けになるはずです。

1.見守りモニターの設置で安心感を高める

「初めてシッターを自宅に呼ぶとき、子どもとちゃんと過ごしてくれているか気になる…」
と感じている人は多いのではないでしょうか。現在ではベビーシッターの利用有無にかかわらず、子育て世帯の5~10%がモニターを利用しながら育児をしています。近年では、スマートフォンと連動する見守りモニターの導入が進んでおり、家庭でも手軽に子どもの様子を確認できるようになっているので、不安を感じる方は導入をおすすめします。

暗視機能付きで夜間の見守りもできるタイプや、音声通話ができる双方向モデルなど、性能は年々進化してきており選択肢はさまざまあります。たとえリアルタイムで映像を確認できないとしても、あとから見返すことができるという安心感がありますね。

ただし、モニターの使用についてはプライバシー配慮が不可欠です。もし、シッターの保育中に録画する場合には必ず事前に「見守りモニターがあります」と伝え、場所や目的・データの取り扱い方についてもベビーシッター派遣会社や担当のシッター本人に説明しておきましょう。当たり前のポイントではありますが設置場所は基本的にリビングや寝室など保育を行うスペースのみに限定し、シッターとの信頼関係を壊さないように配慮することが大切です。

2.貴重品は金庫に収納しておく

ベビーシッターを信頼していても、万が一に備えることは必要です。貴重品や個人情報を含む書類は、事前に目の届かない場所にしまっておくようにしましょう。

たとえば、印鑑・通帳・パスポート・保険証・子どもの通知表や医療記録、また日記や手紙、思い出の品など、プライバシー性の高いものは、簡単に取り出せないようにしておくと安心です。

最近では、コンパクトで部屋の隅に置ける小型金庫も普及しています。電子ロック式、ダイヤル式などがあり、価格も4,000円程度から購入可能です。災害時の備えとしても有効ですので、導入を検討してみてもよいでしょう。

また、忙しい日々の中でも日頃からなるべく部屋の中を整理しておくということも大切です。「急にシッターを依頼しなければいけない!」という場面でも慌てずに対応できるようにしておきましょう。

3.入ってほしくない部屋には鍵を掛ける

「この部屋は入られたくない」「勝手に開けられたら困る」という場所が家の中にある方もいると思います。もちろん、ほとんどのシッターは良識を持って行動していますが、子どもがシッターを引き連れて案内がてら様々な部屋に入ってしまう、ということはよくあるケースです。書斎や寝室、趣味部屋など入ってほしくない部屋には簡易的な鍵を付けておくことで、プライバシーの確保ができます。

もし鍵がついていない部屋であれば、後付けできるドアノブロックや、ホームセンターで購入できる粘着式の簡易鍵などもあります。工具なしで設置できるものも多いため、手軽に導入できますよ。

4.在宅勤務時に試してみるのもひとつの方法

「いきなり自宅に子どもとシッターだけにするのは心配…」と考える人も多いのではないでしょうか。そう感じる方には、まず「在宅勤務中にシッターを利用してみる」という方法をおすすめします。

保護者が同じ家の中にいれば、何かあった時にすぐに対応できますし、シッターと子どもの相性を見極めることもできます。

最初は保護者の在宅中だけシッターを利用して、3回目くらいの利用から保護者不在時にも利用していくと、子どもも段階的にシッターに慣れることができます。子どものシッターへの信頼度を上げるためにも、まず初回は保護者の在宅時に利用してみることをおすすめします。

5. もし少しでも気になる点があれば、派遣会社にすぐ確認する

ベビーシッターを利用する際、利用報告書といった形でどのように過ごしていたかを共有してもらえるかと思いますが、その内容でも足りない部分があった場合、または少しでも気になる点があった場合にはまずベビーシッター派遣会社にすぐ連絡するようにしましょう。「〇時~〇時をどのように過ごしていたかもう少し詳しく教えていただけますか?」「〇〇のおもちゃが見当たらないのですが、シッティング中に使ったかどうか確認してもらえますか?」など、後でわだかまりを残さないためにも遠慮せずに聞いてみましょう。

ベビーシッターには派遣型とマッチング型がありますが、マッチング型の場合はシッター本人と直接やり取りする必要があり、派遣型では担当コーディネーター等を介してやり取りをします。そういった意味では派遣型の方が担当者を介して確認することができるのでより聞きやすいと言えるかもしれません。

6. 初回利用の前に事前面談で不安を解消する

会社によりますが、ベビーシッターを初回利用する前には事前面談を行うことをおすすめします。保護者の方は忙しいからこそベビーシッターを利用することが多いと思いますが、利用前にこちらの希望をきちんと伝え、シッターの人柄を知っておく時間を取ることは信頼関係を築く上で何より大切です。

※Bon voyage有栖川のベビー&キッズサービスでは、お客様のご希望を確認してから相性の良いシッターをご紹介させていただくため、担当コーディネーターと事前にお電話もしくはzoomで事前面談をさせていただいております。

不安は「準備」と「対話」で小さくできる

見知らぬ人を自宅に入れるというのは、親にとって決して小さな決断ではありません。だからこそ、不安を感じるのはごく自然なことです。ですが、その不安を少しでも軽くするポイントを知っておくことでだいぶそのハードルは下がるはずです。

ベビーシッターは、一時的な預かりだけでなく、子どもの新たな学びや成長をサポートしてくれる大切な存在です。親にとっても、無理せず子育てと向き合うための“パートナー”になってくれるかもしれません。

最初は「不安」でも、その一歩を踏み出すことで見えてくる安心もあります。備えをしっかり整え、自分たちのペースでシッターとの関係を築いていきましょう。